就職支援の前に「働く環境を整える」という支援

本日はマネーセミナー。毎回50名近い方が参加してくれます。お金の知識は大事です。今余裕が無くても、将来の余裕に備えて知識だけでも早めに備えておきましょう。




■「与えられる」ことに慣れてしまうほど怖いことはない■
シングルマザーに活躍して欲しい、と考えてくれる企業は多い。私たちはお声が掛かった時、お声を掛けてくれた企業にもメリットがあるようなシングルマザーの雇用であったり、サービスをご提案するようにしています。

シングルマザー支援が、「与えられる」ことばかりでは、シングルマザーになると人としての質が残念ながら落ちることになってしまいます。そうすると自分で解決する力は無くなり他責になり、自分で稼ぐことはできないと思い込むようになり手当や養育費に執着するしかなく無くなります。

「与えられる」ことに慣れてしまうほど怖いことはありません。それが当たり前になることは、とても恐ろしいことなんです。

■就職支援の前に「働く環境を整える」という支援■
企業との打ち合わせの中で、企業に貢献できるにはどうすればいいのか?を伝えていると話すと、企業の方の顔が変わります。きっと想像していなかったのでしょう。シングルマザーにとっても「長く楽しく働く」ためには、自分が必要とされている実感って重要になります。必要とされる実感を得るには、どれだけ自分の立場の中で企業に貢献できているかで決まります。

日本シングルマザー支援協会は、就職支援の前に「働く環境を整える」という支援からしています。働く環境を整えて、安心して子育てと仕事の両立ができると、仕事も集中してできますし、子どもにも余裕を持って接することができます。

余裕がある人は安心感を与えるので、信頼され必要とされる人になれるんです。

また就職支援の方にはリテラシー講座を全員無料で受講してもらっています。「社会とは」「企業とは」「働くとは」「コミュニケーション」などなど、9科目を学んでもらうことで、シングルマザー自身も心構えができ、起こる出来事に翻弄されることなく、仕事に集中することができます。

このような支援の形を伝えると、企業の方はシングルマザー支援がただの支援ではなく、企業の成長に繋がることを理解してくれます。この時点でシングルマザーの方が企業に貢献することに繋がっているんです。

■『自分で考えろ』『やればいいんだよ、やれば』を女性社員に言ってはいけない■
また、私たちシングルマザーが個々に努力しても、どうにもならない社会課題もあります。それは自治体や企業の皆さんと一緒に考え進めていくことになります。

その時に、シングルマザー支援が社会に与える影響にプラス要因が多いと、多くの方が理解してくれると、更に子育てと仕事の両立のし易い社会へとスピードを増して進むことでしょう。

いろいろな企業の方とお話をさせていただく中で、企業の理解のスピードは速いと感じています。最近では、自治体の方の理解も少しずつですが、先駆者的な人が出てきて進んでいるのを感じます。自治体は企業より難しいと思うので、凄いな~と感じています。

今までとは違う価値観で、新たな仕組みが生まれる。そんなワクワクできる変化がシングルマザー支援にはあるんです。

企業の方に「女性に言ってはいけない言葉として『自分で考えろ』『やればいいんだよ、やれば』なんですよ」と伝えたら、皆さんメモを取ってくれたりします。なぜ言ってはいけないか・・・も伝えると理解してくれます。

甘やかし、と捉える方もいますが、これは甘やかしでも、覚悟が無い訳でもない。男性は気づかないくらい、家庭にいたり非正規でしか働いていない女性がメンタルは不全に陥りやすい環境が、日本には出来上がっているんです。

このように、私たちが10年の活動の中で見出した女性のポテンシャルを最大限に活用する方法を企業に伝えながら、企業にとってもシングルマザーにとってもプラスになるような就労支援をこれからも続けていきます。

その先にあるのは子どもたちの希望です。