攻撃型の人の声は大きく、数も多く見えるが実はとても少数

声の大きさと、当事者の絶対数は違います。ここを伝えるのが難しい。



「絶対に自分は正しい」という人の声は大きいし、攻撃的で根に持つ傾向があるのを感じます。
残念なのは、間違っている時。間違っていることを誰かが正してくれるチャンスに出会っても、「なんでそんなこと言われなきゃいけないのか!!!」「私が間違っていると言うのか!!!」と攻撃むき出しになる。と、多くの人はめんどくさいし、関わりたくないし、攻撃されたくないので去っていきます。

日本シングルマザー支援協会の相談員のことを「ひとり親コンシェルジュ®」と呼びます。ひとり親コンシェルジュ®は、相談者にとことん寄り添うことを学んでいます。しかし、相談員であるひとり親コンシェルジュ®のことも守らないと、相談員が疲弊していなくなってしまいます。誰から守るかというと、攻撃的な人から守らないといけないのです。

上記のような人を見極める力と、対処法を教えることは、ひとり親コンシェルジュ®講座の中でも重要な学びになっています。

ほとんどの人は攻撃的ではないので問題ありません。しかしたまに、自分の思い通りの答えがでない場合、相談者に攻撃をはじめることもある。これを「自己肯定感低い、攻撃型」タイプとカテゴリーしています。ここに思いっきりやられてしまうと、人間そんなに強くないので疲弊してしまうんです。他人を疲弊させてしまうこと自体が攻撃型タイプの特徴です。

「いいよ、いいよ、わかったよ」と思わず言いたくなりますが、その対応はNG。戦ってもNG。火に油を注ぐ行為はさらにNGです。

多くの人は他人を攻撃しません。攻撃しないほうが信頼できる方です。
しかし、攻撃型の人の声は大きく、数も多く見えます。が実はとても少数です。

相談業務で言えば、少数の攻撃型の人に、善意の相談員が疲弊させられてしまっては、相談によって生活の安定を掴める人が減ってしまうので、上手な対応策が必要となります。自治体を見ていると、この対応が「いいよ、いいよ、わかったよ」と言ってしまう対応になってしまったのだろうと。

全体の職員の疲弊を防ぐために、対応がこっちに向いている。長年これを繰り返していくと、残念ながら常識が変わってきてしまいます。怖いですね。

実のところ攻撃型の人の絶対数は少ない、という事実と向き合って社会全体で対応策を身に付ける時期にきているのではないかと、最近思うことが多いです。