今は、誰かの経済に依存することはリスクでしかない

今日は暖かいですね。それだけ幸せです。






ある記事で「月収9万円のシングルマザー」というのがあった。どれだけ生活が大変かを書いてあった。スマホが持てない、子どもに習い事がさせられないなど。相対的に貧困を図る日本では、周りと比較した時に、できないことが多いとストレスにもなり、偏見を生むことにもなる。

そして、このような状況にいるシングルマザーも実際に多い。実家住み、または生活できるだけの養育費をもらっているケースはいいが、母子世帯のみで、この状況では子どもの未来も閉ざされてしまいかねない。

このような時に何故か視点が「大変な生活」になり、本当の課題である「月収9万円」はスルーなことが多い。

女性が稼げないことは「仕方ない」という雰囲気があり、疑問を持たない。この誰も疑問を持たないことで、自立の方法ができず、自立できないシングルマザーが増えてしまう結果になっている。

この場合、月収が低い原因を探り、生活に必要な収入を得られるような支援が必要。もしそれが不可能な場合は行政支援を直ぐに受けてもらえば、生活困窮の状態からは脱却できる。

生活困窮の中で、塾に行けないから無料塾を。食事がとれないからフードバンクを。Wi-Fiが無いからWi-Fi提供を。も大事ですが、対処療法でしかないので、この支援をしながら、本質的な解決へと導かなければいけない。

結果として、経済的自立を促す支援か、又は行政支援になる。多くの人が経済的自立を促すことで問題は解決する。

世帯で収入も将来像も、一緒に考える思考だった時代は、女性が経済力を持たずとも幸せに暮らせていたが、個々が自分のことを中心に考える時代になった今、昔のように誰かの経済に依存することはリスクでしかない。個人主義になり、多様性などと言われはじめてかなり経つが、何故か女性が自立する雰囲気はできない。これは社会全体もそうだが、女性自身も同じ。

家族という世帯の中に役割を持つのではなく、個々の力を合わせていける、家族の形になってきたことを、ひとりひとりが認識する必要性があるように感じる。