継続して働き続けている方が、働き続けるための問題は小さい

女性が働くこと。前向きな意見を持つ方と意見交換を重ねれば重ねるほど、問題が多いことに気付く。



女性が無理なく、当たり前に経済力を持つことで、貧困は確実に減るでしょう。しかし私が想像していないような問題が次から次へと出てくる。この問題の根深さがここまでとは、ずっと働いてきた私には見えていなかったことを実感しています。

ひとつ言えるのは、新卒から辞めずに働き続けている人には、あまり起こらない問題でもある。働き続けることが、女性本人にとって当たり前になっている人には、起こりにくい問題です。子育てをしながら働き続けていると、都度都度いろんなことはありますが、一度家庭に入ってしまい、社会復帰を目指すよりは、継続して働き続けている方が、働き続けるための問題は小さいです。

だからこそ、若い女性が社会に出た後に、働くことを辞めない仕組みを作ることで、ここから先の女性の貧困問題は少しは軽減するような気もします。

もちろん、それだけで問題が解決するわけではないです。国家資格であっても、女性が多く就く職業の賃金は低いし、男性が女性に仕事を任せる勇気もないし、いまだに「完璧な母親」を求める圧力は強い。

女性が子育て以外のことに意識がむくと、例えそれが仕事であっても非難されます。働きながらも、専業主婦ですら大変そうな子育てを要求される。また女性側もそうあるべきだと考えている。

もっと家事の手を抜けばいいし、子どもは預ければいいし、自分の時間も大事にすればいい。これだけ便利な物で溢れているのだから、もっと活用すればいい。

無理してイライラする。お金が無くてネガティブな発言が増える。そんな母親を見ている方が、子どもの生育歴には悪い。

働くことが当たり前で、家庭に入ることは家族で話し合って問題ないならば選択する。今とは逆の発想ですが、そんな社会になることで、今の問題が解決に向かう一筋が見えるのではないだろうか。