あなたがちゃんとしてくれたら、私はこんな思いをしなくて済んだのに・・・
どうしてあんなにイライラしていたのだろう?
と、今考えても当時の自分の感情はよくわからない。
電子レンジの中にパンが入っていた。炊飯器の中にもパンが入っていた。
それを見て、ただ笑っている自分がいる。「こんなところに入れちゃって・・・」くらいしか思わない。
これはお孫ちゃんの話し。私は全然イライラしない。
例え、牛乳こぼされても、ごはん粒で床がいっぱいになっても、私は全然(少しくらいしか)イライラしない。
振返って20年前。子育て真っ最中の私は、いつもずっとイライラしていた。子どもが何かしでかすと”許せない”と感じる。こんなに愛している子どもなのに、どうしても”許せない”
「あなたがちゃんとしてくれたら、私はこんな思いをしなくて済んだのに・・・」
あの時のイライラって、どこから来たのだろう?と最近よく考える。
私もたくさん感じた感情だけれど、母親の多くが抱く感情だとも感じる。
今の私が、昔の私にアドバイスするなら、やはり家計シュミレーションとキャリアプラン作成をするだろう。20年前の私は34歳。こどもは13歳、10歳、7歳、1歳で、まだ五女はいない。結婚はしていたが、人生で一番貧乏だった時代。上の子は教育費が掛かり始め、下の子はまだ病気をする。しかも夫は仕事は続かないが、私が働くことを嫌がる。それでも私は働くから喧嘩が絶えない。働いても訳のわからない借金をしてくる。お金はいくらあっても足りない。
この時の、自分のやりくりではどうにもならないお金の経験が、離婚後、収入が例え少なくても、自分のやりくりでどうにかなるようになった時、本当に楽になったと感じた。
それでも元夫が作った借金を返している間は、やはり大変だった。でも借りたものを返すことを「なんで?」と言われる日々よりは、全然ましだった。
私のイライラは自由に働けるようになり、自分のやりくりで収まる範囲に入ってくると少なくなった。
結局、お金の不安が、子どもに対するイライラになっている。ここなんだなと。
若い時は、未来が遠い。遠いほど見えにくいし、明確にする作業は想像力がいる。想像力を思い切り働かせるには余裕も必要。
あの時イライラしていた理由は、今考えると子どもじゃない。自分自身の余裕の無さと視野の狭さ。余裕がないと考えられない。視野が狭いと考えが固執しやすい。
やっぱり、あの時の自分にアドバイスするなら、家計シュミレーションとキャリアプラン作成ですね。これしかない。