自分たちのことは気にもしてもらえないと感じながら大人になるのでは絶望しかないだろう
1年生を持つお母さんを体験中(ほんのちょっとだけ・・・)、お孫ちゃんのお迎え場所にも行ってみた。お母さんと時々お父さんが待っている。これを当たり前にされたら、働けないな~と思ったが、学童に行っていればお迎えはない。働くことを選択する人は働ける。選択しない人は、昔のままの行動を求められる、ということなのかな。
日本の福祉は「守る」に寄り過ぎだと私は思っている。高齢者で見ると分かりやすいが、現役世代が10人で、1人の高齢者を支えるイメージのまま、仕組みは変えようとするが、思考は変えようとしないので、チグハグになっているように感じる。
1960年は、現役世代が約11人で、1人の高齢者を支えていた。これを胴上げ型というらしい。2020年は現役世代が約3人で1人の高齢者を支え、これは騎馬戦型というらしい。そして2060年は1人の現役世代が、1人の高齢者を支える肩車型になる。
国民負担率は現在で約5割、給料の半分は税金や社会保障に持っていかれる時代。肩車型になったら、どうなる?私たちはこの現実を子どもたちに送るしかできないのか?
そんなことは絶対にさせられない。そんな未来を目の前で大人たちが創り、自分たちのことは気にもしてもらえないと感じながら大人になるのでは絶望しかないだろう。
絶対にあってはいけないことだと思う。
ひとり親の多くが福祉支援対象者です。と同時に子を想う親です。
子を持つ親として、子どもに向けた福祉支援は広く輪が広がることを望みますが、親が支援を受け続けるのは本望ではないはず。
しかし現実、女性がひとりで子どもを育てるのは厳しい。福祉支援は現実的に必須です。私が考えるのはこの期間を短くすること。
今は「福祉支援」「自立確立」の2つのカテゴリーしかないですが、これからは「福祉支援」「自立支援」「自立確立」の3つのカテゴリーが必要であり、「自立支援」とは「自立確立」へのステップでなければならないのです。
日本シングルマザー支援協会は10年前の設立時から、「自立確立」へのステップとなる「自立支援」に特化してきました。今まさに、その重要性が理解されはじめています。
ひとり親支援も、昔は胴上げ型でしたが、今は騎馬戦型になっているので、支えている方も苦しくなり、上に乗っている人が、批判も受けやすくなっています。騎馬戦の上に乗る人を増やす福祉ではなく、胴上げに参加する人を増やす福祉に変化が必要です。