母親の否定感は夫に向けば夫婦の不仲に、自分に向けばメンタル不全に、子どもに向けば子どもの負の生育歴に
こどもの日、健やかに!
【母親の「子育て否定感」が増加しているとの結果に】
母親の「子育て否定感」が急増、「子育てのせいで我慢ばかり」6割超。原因は夫、キャリア、教育費
ベネッセが5年毎に行っている調査です。顕著に母親の「子育て否定感」が増加しているとの結果になっています。
これは、個別相談でも常に感じること。母親の否定感は夫に向けられれば夫婦の不仲の原因に。自分に向けられればメンタル不全の原因に。子どもに向けられれば、子どもの自己肯定感が育たず毒親となり、負の生育歴となる。
今は女性の大学進学率も高い、知識のインプットをしてきたにも関わらず、社会に出てアウトプットしながら実践的にインプットした知識を深め拡げていく機会は取り上げられる。しかも女性の場合は結婚や出産という、幸福の絶頂の中で自然と社会から外れてしまう。この時、自分が選択しなかったことが、今後どれだけ自分の人生に影響を及ぼすかは気づけない。
夫も原因とある。これは間違いないが、相談の中で家事や育児に消極的な夫の母親は専業主婦だったことが多い。家庭のロールモデルは実の両親であることが多い。自分が自分の父親と違うことは気にしないが、妻が自分の母親と同じく甲斐甲斐しい主婦であることを望む。
【母親が専業主婦だった男性が減れば・・・】
どこから変えれば、変わるのか?苦しまない女性が減るのか?と考えた時、私は働く女性が増えることだと感じている。大人になった男性に、妻と家事を分担して・・・と教えるのは難しいだろう。それこそイライラする。母親が専業主婦だった男性が減れば、女性が働くことに理解を示し、家事と育児をある程度分担できる男性が増える。これはハーバードビジネススクールの研究データもある。
相談の中で、専業主婦だった方ほど、子どもが成長した後、ひとりになるのが怖いと泣かれる。残念ながら、夫と二人の時間を過ごすことを楽しみにしている女性を見つけるのは、砂の中からダイヤを探すくらい難しい。
実際は女性が働くだけで解決するほど、問題は簡単ではないが、何かしなければ更に悪化する。また子どもに与える影響が大きいこともあるので、できることから始めていくしかないと思う。
日本シングルマザー支援協会が女性の自立を伝え続けていること、自立の方法を作り出していくのは、まさにこの理由なんです。