大人が不安の中にいると、子どもには可能性しかないのに自分の未来に希望が持てない

自分が貧困高齢女性になるかも?と思っている人が93%もいるのは、やっぱり大きな課題。

さいたま市ひとり親訪問相談(さいたま市の訪問相談はじまりました)

【老後が見えない。終わりが見えないこと自体が不安を増幅する】
アンケートをまとめて数日経つが、この93%という数字が気になって仕方ない。これは子どもたちが、自分の将来が不安な大人とずっといることが気になる。そして、またこの数字は女性の数字だが、男性だとどれくらいになるのだろう?きっと、90%はないだろうが、50%くらいはあるのではないか?

想像以上に、大きな数字になるのでは?と感じている。

老後が見えない。終わりが見えないこと自体が不安を増幅する。必死に働くことも、終わりがあり、その後にゆったりできる老後が見えれば無理もできる。しかし、この状況が身体が思うように動かなくなっても続けなければいけないのか?という不安は、今前向きに進むための意欲を削ぐかもしれない。

相談業務の中でも、不安を創り上げる思考の人の不安を取り除くのは難しい。不安でも、現状を一緒に把握し、未来を一緒に想定していくと、多くの人が安心する。相談だけで安心できる人が多いことは、もっと知ってもらいたい。

【大人が不安の中にいると、子どもには可能性しかないのに自分の未来に希望が持てない】
子どもの環境を考えると、大人が不安の中にいると、子どもには可能性しかないにも関わらず、自分の未来に希望が持てなくなってしまう可能性が高い。また、幼少期の体験は個人的な偏った思考になってしまうので、後々変化させるのは、無意識を意識化させるステップが増えるので容易ではない。

ただ、大人が安心して生活できていることだけでも、子どもの未来は大きく変わるだろうと私は思う。

アンケートの質問に「自治体への要望」という設問を作った。目立ったコメントに「お金の支援より自立の支援」があった。お金の支援は助かりますが、お金は使えば無くなり、稼ぐ力は養えないので、またどこかから支援を受けることに視点が向く。視点が一度こっちに向くと、自分で稼ぐという視点を持てず、情報すら入ってこなくなる。

こういう人をわざわざ増やす施策になっていることは分かっているはず。しかしこの思考の人を増やしてしまった今、要望は「お金の支援」が多いので後には戻れなくなっているように私には見える。多少のクレームを覚悟で、方向転換を図らなければ、大変なことにもっとなる。