本質的な役割である、女性の自立促進をサポート
「無理をさせる」or「何もさせない」の二択しかないのは何故か?
無理(変化)をしなければ、生活は安定しない。だから徹底的にサポートするんだよ。
【日本シングルマザー支援協会では、貧困高齢女性を出さないための発信を続ける】
昨日、横浜市役所で行われた「家族に頼らない新しいケアの在り方を考える研究会」に参加しました。こちらのメンバーになった経緯は、横浜市職員の関口さんにお声を掛けていただいたことがきっかけでした。
関口さんに初めてお会いしたのは、もう7年くらい(記憶は定かではない)前に、栄区の輿石かつ子議員が開催するリビングラボでした。それからリビングラボは横浜市の中で拡大していったそうです。
今回のメンバーの方は、多くが各地のリビングラボのメンバーの中で、「高齢者問題」に取り組んでいいらっしゃる皆さんです。
昨年開催された、共創コンソーシアムに登壇させていただき、横浜市内で問題解決に奔走されている方々を知りました。また、日本シングルマザー支援協会では、貧困高齢女性を出さないということを、ここのところ真剣に発信していましたが、高齢者の現状は想像以上に壮絶で、正直驚くと共に、もっと伝えなきゃと思うようにもなりました。
先日、岸田総理も国会でこの議題に触れられ、「身寄りのない高齢者の対策を講じる」と述べました。これで動きが活発化したそうです。
【本質的な役割である、女性の自立促進をサポート】
シングルマザーとの関りは?という意味では、まさに予防です。高齢者の課題は、「家族機能の弱体化が高齢になった時に顕著になる」という結果であり、結果に原因があり、原因から解決しなくては根本解決になりません。そのひとつにシングルマザーがいます。
家族がいても、お金があっても、身寄りのない高齢者は多い。
ここでシングルマザーという側面で考えると、毒親と貧困の2つのテーマが見えます。毒親とはシングルマザーが毒親ということではなく、毒親に育てられた人は離婚率も高く、シングルマザーになりやすい。また親からの愛情を感じることができずに育っているので、子どもにどうやって愛情を示したらよいのか分からず、家族機能の弱体化は進みます。
そして貧困は誰でも容易に想定できるかと思います。
私たちは、生活の安定の上に精神の安定があると考え、精神の安定の上に、家族機能の強化があると考えます。現在、夫婦関係によっても女性がメンタル不全に陥りやすくなっており、こどもたちと多く過ごす母親がメンタル不全では、子どもたちも家族機能の弱体化の影響を受け、自分たちは独身(少子化の要因にも・・・)で過ごすか、弱体する家族を作る傾向が高まります。
高齢者の問題を予防するには、女性の自立と精神の安定はとても重要です。根本的なところの課題解決として、私たちの役割は女性の自立促進をサポートする、という役割を担っています。この本質的な役割を、もっと厚労省にも理解してもらいたいと願います。