30年の世代差が、今の50代以上の女性を苦しめ、更に高齢貧困を招いている

日本の女性は「子育て」で幸福度が低下し「孫育て」でさらに幸福度が下がる…少子化対策が効かない本当の理由」という記事を見た。記事では、女性の負担が多いことが原因と言っている。確かにそうだが、私の視点はちょっと違う。



【本当の自分が活躍できるのは、”ここ”じゃないと思っていた】
女性が自立できないことが、根本的な問題だと、私は思う。
女性は男性以上に、多くの負担に耐えうる精神力をそもそも持っている。しかし現在はその能力を活かすことができず、負担となりメンタル不全に陥りやすくなってしまった。

本当にできないのであれば、きっと幸福度は下がらない。
本来なら、もっと自分らしく活躍できるフィールドがあるのに、何故か、夫も、大人になった娘や息子も、実は自分も、役割は家事や子育てだと思っている。その役割を、自立は難しいからと、何十年とやり続けてきた。本当の自分が活躍できるのは、”ここ”じゃないと思っていたにも関わらず。

そして子育てが終わる。ここまではまだいい。終わったと思ったら、想像もしていなかった孫まで育てるのを手伝えと言われる。

【この30年の世代差が、今の50代以上の女性を苦しめ、更に高齢貧困を招いている】
若い人たちは共働きじゃなければ生活できない。しかし子育てを考慮した働く環境はまだまだない。女性が自立できて、老後貧困に陥らない、最も簡単な方法は、新卒で入った会社を退職しないこと。

これには親の協力が必要なケースが多い。この30年の世代差が、今の50代以上の女性を苦しめ、更に高齢貧困を招いている。

これは、誰も疑問に思わないことがおかしいこと。実は本人も、負担は感じていても、疑問にはなっていない。

ずっと働いてきた女性は、あまりこの負担がない。何故なら、こどもたちが働き続けてきた親を見て、自分のこどもたちを親に預けるという発想が生まれないから。自分たちで夫婦力を合わせていくことを考える。

押し付けられていると感じることは、仕事でも子育てでも負担になり不満になる。
楽しいことは、楽しむこと。

亡くなった母が良く言っていた。
「来て嬉しい、帰って嬉しい孫の世話」