生活の安定は収入による、この基本となることに意識が向きにくいシングルマザー支援の状況

訪問相談開始しました。本日4件行かせていただきます。



【あざみ野で開催した、シングルマザーシンポジウム】
2013年7月13日、日本シングルマザー支援協会設立。
はじめてのイベントは、あざみ野で開催した、シングルマザーシンポジウム。

この時は、ここまで味わったことのない緊張感で、本気で死ぬかと思った記憶がある。イベントの準備をしながら、「二度とこんなことに手を出すか!」と後悔しながら進めていた。心労で剝げるかと思った。バカなことしたなと思った。

しかし、終わった日、会場から駐車場に向かいながら「次何やる?」と山木さんに言っている自分がいた。私は常に、自らプレッシャーゾーンを作ってしまう癖があるようだ。

今でもよく思う。「やらなきゃよかった」「言わなきゃよかった」と。10年間、ずっとこの繰り返しだ。しかし、だから成長できたのだろうとも、ちょっと思う。

あざみ野のイベントは、「何かイベントした方がいいよ」というアドバイスを受けて、進めたこと。スタートとしてはやって良かったと、アドバイスに対して今でも感謝。

【シングルマザーのための就職イベント】
次に同じ場所で開催したのが、シングルマザーのための就職イベント。この時は、もっと緊張したし、大変だった。が、やって良かったと今も思う。

今でも同じだが、シングルマザーに就職イベントはそこまで人気がない。第三者から見れば、就職に興味が高いように感じるかもしれないが、もっと深い部分に悩みや不安があるので、転職したくらいで生活が一変すると思っている人は少ない。逆に、仕事を頑張ると生活に亀裂がさらに入ると感じている人は多い。

しかし、シングルマザーにとって生活を安定させる軸は仕事しかない。お金に困らない状況の人は違うが、そんな人はそこまでいないので、ほとんどのシングルマザーが仕事を中心に考えることができれば、生活は安定させられるし、教育費や老後の不安も払拭でき、日々が明るくなる。

このことは今も尚、伝え続けていることだ。

この就職イベントで、会場の方に言われた言葉で印象的だったのが、「来場者が多かったわけではないが、就職ブースにこれだけ人が座っているイベントは珍しい。真剣なんですね」と言われたこと。来られた方は、ひとつでも多くの情報を得ようと、全てのブースを回っていた。そうできる仕組みにもしていたが、皆さん真剣に話を聞いてまわり、仕事を知る、未来を見る、という行動をしていた。

この日に参加されて就職された方が、最近横浜の事務所に遊びに来てくれた。
「あのイベントで就職を決めて、東京に出てきて、ベビーカーに乗っていた娘ももう4年生です」と。

今も自分らしく、安定した生活を送っていた。

生活の安定は収入による。この基本となることに意識が向きにくいという、シングルマザー支援の状況は今もある。10年経っても道半ばだが、まだ10年走り続けるので、当たり前になるように、これからもサポートし続けたい。