正社員で、安心して働ける場所が確保できなければ、女性の活躍はできない
MES式自立プログラム考案者の江成です。女性の自立を当たり前に、子育てと仕事の両立を楽しめる社会へ。
本当にノーベル賞が取れるんだと・・・感動です。
MES就職プログラムを、何年もかけて作りながら、「これ絶対ノーベル賞取れるよね」と笑っていました。何故なら、これだけ長い期間、女性の本当の自立って実現されてこなかった。なかなか大変なことを、ちょっと簡単にすることで、今までよりも多くの人が自立できる仕組みを作っていたからです。
そして完成したら、実際にハーバード大学の教授が、ノーベル経済学賞を取った。
男女の賃金格差を研究されている方だそうです。内容は真新しいことは特にないので、これくらい女性の自立は難しいこととされてきたのだと、妙に納得でした。
日本は母親神話が根強く、女性が自立できないこと、賃金格差があることに、あまり疑問を持たない。その状況をどう支援するかは考えても、この課題を解決しようとはあまり思わないなと感じていました。しかし幸か不幸か、男性の収入が上がらない中、女性の社会進出は自然と進んできましたが、残念ながら、働くようにはなったが、キャリアという視点は、企業にも女性自身にも無いままだった。
一部の都心を除くと、企業には女性の正社員枠すらない、という実態がありますが、このような実態に関しても、企業も女性自身も疑問を持つことは少ないようです。
一昨年くらいから、自治体とお話をさせていただく機会などを持った時にも、「女性は家の近くで子育てと両立しやすい環境のなかで、地域に貢献する企業で活躍したい」ということを伝えて、地域の中小企業の支援をもっと広くやって欲しいと伝えるようになりました。
正社員で、安心して働ける場所が確保できなければ、女性の活躍はできないんです。
また、支援に目を向けてみても、こどもが小さい時に限るので、生活の支援だけされてしまい、そのまま子育てが終わった後の女性は放置。また中年以上の女性が低賃金で貧困化することにも疑問を持つことは少ない。
この放置の結果、今さら社会で活躍させるのは難題となり、女性の自立は「難しいですね」「できません」という言葉と共に、そっと放置されていました。
今、日本シングルマザー支援協会では、中小企業の就職先を増やすために、新たな取り組みを開始しています。
「地域貢献する企業に、地域で活躍したい女性の正社員の場を増やす」
この活動の準備をしている中、このノーベル経済学賞の発表だったので、私はとてもワクワクしています。
日本シングルマザー支援協会でも、4月から東京大学藤本研究所と共同研究を開始したところでした。難しいと放置していると、不幸な高齢女性が増えるだけ。解決策はいくらでもあるので、多くの女性に周知し、企業を開拓し、この問題、解決していきます。