だからこそ、失敗を恐れずに挑戦もできます

シングルマザーの可能性を追求する、シングルマザー支援団体の代表の江成です。

コロナ禍くらいからか、「生活保護でもいいかな」という声が増えてきた。
全ての国民が受給できる権利を持っているので、とくに選択肢として持っていることは正しいので気にしていなかったが、ここ最近特に、この言葉を言う人が増えてきた気がした。

そこで聞いてみた「本当に困った時に、誰でもが受給できる仕組みだけれど、多くの納税者が働いたことで収める税金で生活することになるので、ある程度管理もされること知ってる?」と聞くと、ほぼほぼ「知らない」と答えます。

その後説明を続けると、「え、知らなかった」となります。

私自身も、この仕組みがあることは素晴らしいことだと感じています。日本には生活保護という仕組みがあるからこそ、日々一生懸命働けます。万が一病気になって働けなくなったり、働いている会社に何かあって生活に困ったり、家族に何かあって働けなくなっても、ちゃんと守ってくれる仕組みがある。

だからこそ、失敗を恐れずに挑戦もできます。

この仕組みは、自助・共助・公助の精神に則っているのだと私は感じています。先ずは自分ができることをしっかりやる。そして家族や地域の人に助けてもらいながら自分ができることをしっかりやる。それも難しくなったら公の仕組みに助けてもらう。

ある方が言っていました。「楽してお金もらってていいなと思ってました」
これ自体が間違っています。本当に困った状態になった人が、最後のセーフティーネットとして利用しているだけです。そんな風に思う人がいると、本当に困った状態になった人も使いにくくなってしまいます。

しかし今は、「ずるいな」と考える人が増えてしまっているのも事実のようです。

ただ、この素晴らしい仕組みも、自立していく仕組みまでが揃っていて、本当に素晴らしい仕組みになります。受けやすく出やすい。これが今の制度では成り立っていないのも事実。この事実が、多くの人に誤解を生んでいるのだとも感じます。

と考えると、正すのは制度を作っている側、になるのでしょう。