【第15回】“自立できた人”だけが進むのではなく、“みんなで進める社会”へ




『女性の自立は社会の未来を変える 〜機運醸成の時代に生きる私たちへ〜』

「自立したい人だけが自立する」
それでは自立を後回しにした方が老後貧困に陥る。そんな時代になりました。

これからは、すべての人が“自分の人生をどう設計して生きるか”を考え、主体的に行動する力を持つことが求められる時代になります。計画&受け入れ力。起こることを想定し、起こったことを受け入れることです。

■自立は“特別な人”の話ではない■
これまでは、「女性だから家庭を守る」「男性だから働く」という曖昧で時代遅れな性別役割分業意識の中で、生き方が決められてきました。

でも、今は違います。男性であれ、女性であれ、父であれ、母であれ、立場や属性は“個性”であって、“制限”ではない。自立とは、「誰がするか」ではなく、「どんな人生を送りたいか」と自分に問いかけることから始まるのです。

■仕事のやりがいは、自分の中にある■
人から見て立派な仕事も、自分がやりがいを感じなければ、長くは続きません。

「私にとって、働くとは何か?」
「何をしているときに満たされるか?」
「どんな生活が、自分らしいと感じるのか?」

こうした問いと向き合うことは、自立を“制度”ではなく“生き方”として捉える第一歩です。また、他人と比較するという苦しみからも逃れられる方法でもあります。

■自立は計画であり、選択の積み重ね■
これからの時代、自立は“偶然”に手に入るものではありません。
誰もが「自分の生き方をどう計画するか」を問われる時代です。

それは、収入や仕事のことだけではありません。時間の使い方、健康、お金、人間関係、老後の暮らし方など、日々の選択のすべてが、「自立の土台」になるのです。

■だからこそ、みんなで進める社会に■
自立を計画し、自分を知り、自分の選択を生きる。
それはとても力強いことですが、ときに不安になる瞬間もあります。

だからこそ、私たちは「誰も取り残さない社会」を目指す必要があるのです。
自立を目指す人同士が支え合い、ともに前へ進める“あたたかい社会”となる「共生社会」を、私たちは創っていける。

そのはじまりは、あなた自身の「問い」から。
自分への「問い」が難しければ、周りの大事な人へ「問い」かけてみましょう。

「どうしたいの?」「それはどういうこと?」「楽しめてる?」
大事な人が、あなたの「問い」かけによって、自分と向き合うことができます。


次回は、「“変化を望む”から“行動する人”へ」というテーマで、自分の人生に変化を起こすための“最初の一歩”について、お届けします。