【第19回】「母であること」と「働くこと」は、両立できる




『女性の自立は社会の未来を変える 〜機運醸成の時代に生きる私たちへ〜』

シングルマザー紹介:母親が幸せであることが子どもへの最大のプレゼント

■ 働くことは、“母”という役割を奪うものではない■
「子どもが小さいうちは、働かない方がいい」
「子育てに専念すべき」
そんな“無意識の常識”が、私たちの選択を狭めてきました。

でも、働くことは、母であることと矛盾しません。むしろ、「働く母の背中」は、子どもたちにとっての最高の教育の一つです。

子どもと母親がずっと一緒にいることが、子どもにとって良いこととも限りません。母子分離の必要性の理解が広がることで、母親の自分らしさも保てるようになるでしょう。

■ 私が選んだ働き方が、子どもに希望を見せる■
私が自分の意思で働くとき、「どんなふうに生きたいか」を子どもに語ることができます。
・仕事でのやりがい
・失敗から立ち上がる姿
・誰かに必要とされる嬉しさ

子どもはそれを、ただ見て、感じて、吸収していきます。
「大人になるって、悪くない」
そう思える社会は、親の背中から始まるのです。

■ 両立を難しくしているのは、“社会の仕組み”と“思い込み”■
両立が苦しいと感じるのは、私たちの努力不足ではなく、制度や職場環境の側に課題があることも多いのです。また、多くの人が持つ、性別役割分業意識という、古い当たり前という考え方。昔、良いとされていたことが、今では悪とされている、そんなことはたくさんあります。物では理解しやすいですが、考え方・意識の変化は難しいのかもしれませんが、今変えなくて、いつ変えるのでしょうか?

だからこそ私は、「両立があたりまえになる社会」を諦めません。自分の選択を通じて、“変える一人”になることができます。


 次回は、「“働き続けること”が、自分らしさと自由を手にする力になる」というテーマで、キャリアの積み重ねが人生をどう豊かにするのかをお届けします。