【第22回】“こどもに誇れる背中”を見せるという選択
『女性の自立は社会の未来を変える 〜機運醸成の時代に生きる私たちへ〜』

■言葉より、背中で伝わるもの■
「頑張りなさい」と言葉で言っても、子どもは動きません。
けれど、親が毎日イキイキと働き、悩みながらも前に進む姿を見せていると、子どもは自然と「働くって、そういうことなんだ」と感じ取ります。
子どもにとって最も身近な社会は、家庭であり、親の生き方です。
■親が“やりがい”を持つことが、最高の教育になる■
「仕方なく働く」のではなく、「やりがいを感じて働く」。
たとえ仕事が大変でも、「今日も一歩前に進めた」と感じられる日々。
そんな姿を、子どもは真剣に敏感に見ています。
家庭の安定とは、収入だけではありません。
親が自分の人生を楽しんでいること、それが何よりの安定です。
■子どもは「大人になりたい」と思える社会を見ている■
親が疲れ切った顔で「働かなきゃ生活できない」と言えば、子どもは「大人って大変そう…」としか思えません。社会に、働くことに希望を持てなくなります。
けれど、親が
「今日も楽しかった」
「人にありがとうって言われた」
「また明日も頑張りたい」
そう語る姿は、子どもに希望を与えます。
「できない」を「できる」へ、その姿勢は子どもに挑戦する楽しさを伝えます。
“働くことは楽しい”と伝えるのは、言葉ではなく、生き方です。
■自分で選ぶ人生、それが自立です■
「できる仕事」ではなく、「どんな自分でいたいか」
その問いの先に、“子どもに誇れる背中”があります。
自分だけの目線ではなく、こどもの目線を想像してみましょう。
あなたの背中を、いつもいつも子どもはみています。
自分の選んだ生き方を、誇りを持って伝える。
それが、自分で選ぶ人生であり、本当の自立です。





