声の大きさではなく、“数の多さ”に目を向けてほしい 〜シングルマザー支援の本質とは〜

■「声の大きさ」と「数の大きさ」はまったく違う■
支援の現場にいると、痛感することがあります。
それは、「声の大きさ」と「数の大きさ」はまったく違う、ということです。

シングルマザー支援でも、声の大きな一部の当事者や支援者の言葉が“世論”のように扱われてしまい、本来、多くの方が求めている支援の在り方からズレていくことが少なくありません。

たしかに、多くのシングルマザーは、生活の中で辛いことや大変なことがあり、「理解してほしい」「守ってほしい」と思う瞬間もあります。それは自然な感情です。

けれども、本質的には――
「自立したい」
「自立するための方法が知りたい」
「自立のためのサポートが欲しい」
という声が圧倒的多数です。

それにもかかわらず、一部の声が過度に強調されてしまうことで、支援はどんどん“福祉寄り”へと偏っていきました。その結果、シングルマザー支援=弱者支援という構造が固定化されてしまったのが現状です。

しかし、シングルマザー支援とは、本来、氷河期世代支援に似ています。

■おかれた環境が一時的に厳しくなってしまった人たちを、再び一般的な生活へと戻していく■
弱者として位置づけるのではなく、「おかれた環境が一時的に厳しくなってしまった人たちを、再び一般的な生活へと戻していく」ことが目的です。その途中で福祉的な支援が必要であれば、もちろん柔軟に活用すればいい。

けれど、離婚や家庭環境の変化があった途端に「弱者」と決めつけ、過剰な保護へと傾くのは、支援の本質とは違うと私たちは考えています。

私たちは、現実を見つめ、当事者の多数が本当に求めている“自立を支える支援”を軸に活動を続けています。
それにより、シングルマザーが貧困に陥ることを防ぎ、結果的にその延長にある「貧困高齢者の増加」も食い止める未来を創っていきたいのです。

 

 

 



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