「もしも私に何かあったら…」ひとりで抱えがちな不安と、今からできる小さな備え

夜、子どもたちの寝顔を見つめていると、ふっと胸の奥がざわつく瞬間。

「もし、私に何かあったら…この子たちはどうなるんだろう」

シングルマザーなら、一度はこの問いに胸をしめつけられた経験があるかもしれません。

誰にも話せず、ひとりで抱え込んでしまう不安。今日はその「もしも」について、一緒に考えてみたいと思います。

もしも、未成年の子どもを残してしまったら?

シングルマザーであるあなたが万が一の状態になったとき、未成年のお子さんは誰と暮らすことになるのか――。

法律上、親権を持つあなたがいなくなったあとは、家庭裁判所で「未成年後見人」が選ばれる仕組みになっています。

親族が候補になることが多いのですが、必ずしもあなたが望んだ人が選ばれるとは限らないのが現実です。

「この人になら、子どもを安心して託せる」

そんな存在がいるなら、遺言書で「未成年後見人の指定」をしておくことができます。あなたの意思を、きちんと残しておけるのです。

今から備えておけること

「備える」と聞くと、大げさで難しいことのように感じるかもしれません。でも、本当は日常の延長線上にあるものばかりです。

①  「もしも」のときに見てもらえる一冊

いわゆるエンディングノートです。子どもの学校のこと、かかりつけの病院、保険、銀行口座、信頼できる相談先――。

あなたの頭の中にしかない情報を、ひとつにまとめておくだけで、残された誰かが本当に助かります。

②  遺言書という「あなたの声」

遺言書というと身構えてしまいますが、これは「残された子どもへのあなたからのメッセージ」でもあります。

財産の分け方だけでなく、未成年後見人の希望も書き残せます。形式に不安があれば、公証役場や専門家に相談する方法もあります。

③  信頼できる人に「お願いね」を伝えておく

親族でも友人でも、「もしものときはよろしく」と一言伝えてあるかどうか。それだけで、いざというときの動き方がまったく変わってきます。

私の母は、私たち姉妹が就学前から、友達に頼んでいたと聞きました。「もう大丈夫」と思った後は、逆に何も準備していませんでしたけどね・笑

生命保険、保険金は誰のもとへ届くの?

「生命保険には入っているから、子どもには残せるはず」

そう思っている方も多いかもしれません。でも、実はここに見落としがちなポイントがあります。

保険金は、契約のときに指定した「受取人」のもとに届きます。受取人が未成年のお子さんの場合、すぐにお子さんが自由に使えるわけではありません。

実際にお金を管理するのは未成年後見人になります。つまり、誰が後見人になるかで、保険金の使われ方も変わってくるかもしれない――ということなのです。

だからこそ、ぜひ一度確認してほしいのです。

  • 受取人は、いま誰になっていますか?
  • 離婚前のままになっていませんか?
  • 子どもが受け取ったお金を、誰が管理することになりますか?

保険証券をひとつ取り出してみるところから、はじめてみてください。

元夫のところに親権が移ると、生命保険の管理も元夫になります。信頼できる関係性があれば最も安心な人になりますが、そうでない時は自分のために使われそうで怖いですね。

いちばんの備えは、あなたが元気でいること

ここまで「もしも」の備えをお話ししてきました。けれど、本当にお伝えしたいのは、その先のことです。

どんな書類よりも、どんな保険よりも、子どもたちにとっていちばんの安心は、あなたが今日も笑顔でいてくれること。

だから、健康でいることそのものが、最大の備えなのです。

健康を守るカギは、ストレスとの付き合い方

仕事、子育て、家事、お金のこと、将来のこと――。シングルマザーの肩には、知らず知らずのうちに、たくさんの荷物が積み重なっていきます。

ストレスは、心だけでなく体にも影響します。けれど、ストレスをゼロにするのは難しい。

だから大切なのは、「うまく付き合う力」を育てていくことかもしれません。

ストレス軽減の入口は、「自分を知ること」

自分はどんなことで疲れやすいのか。何があると元気が湧くのか。どんなときに、心が悲鳴を上げているのか。

意外と、自分のことってよく分かっていないものです。

自分の傾向を知っておくと、無理する前にブレーキをかけられたり、早めに休めたり、誰かに「ちょっと聞いて」と言えるようになります。

自分を知ることは、自分を守ること。そしてそれは、子どもたちを守ることにもつながっています。

悩みは、小さいうちに、誰かと

不安や悩みは、放っておくとどんどん大きく育ってしまいます。

でも、まだ小さな「ざわつき」のうちに、誰かに話せたら。それだけで、ふっと軽くなることがあります。

ひとりで抱え込まないこと。すぐに相談できる場所を持っておくこと。これは弱さではなく、子どもたちのために働き続ける自分を守る、大切な戦略なのです。

「ワタシのミライ相談」へ

「こんなこと、誰に話したらいいんだろう」

そう思ったら、ひとりで抱える前に、ぜひ私たちに話してみてください。

お金のこと、仕事のこと、子どものこと、将来のこと。

話せる場所は持っていましょう。

 

子どもたちのために、あなたが元気で働き続けられる環境を。

自分を知って、上手に頼って、小さなうちに整えていく。

それが、いちばん確かな「もしも」への備えです。

 

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