シングルマザーにリスキリングで自立支援

資金分配団体採択事業概要

日本シングルマザー支援協会は「シングルマザーの自立に特化した支援」に10年取り組んできました。女性が経済力を持たないことにより、精神的にも安定が図れない事例や精神的な自立ができていないことにより、安定した就業に就けない事例を多く現場で見てきました。この両面からの支援がシングルマザーにとって必要不可欠であることから、経済的・精神的自立を同時に果たせる支援プログラムを構築し実施しています。不安を払拭しながらの就職支援と定着支援は企業からも高く評価されており、この取組みを休眠預金事業として広く社会課題の解決に向けて実施するべく採択を受けることができました。

資金分配団体採択事業概要

事業名

団体と自治体・企業との広範なネットワーク形成を通じて シングルマザーに対する自立支援パッケージの構築を目指す

1.対象

首都圏の生活困窮リスクを抱えるシングルマザー

2.目的

「真の自立支援施策構築」⇒ここで言う「真の自立」とは、シングルマザーが精神的自立と経済的自立を両輪とした生活を営み、子どもの未来を創るための正しい努力や生活設計を継続的に行っている状態を指す。

3.解決すべき現状

現在のシングルマザーの年齢構成は「40~49歳」が50.1%※であり、氷河期世代とも重なることから、正規就労経験の少ない女性が多い。そのため、離婚時に正規就労を目指すことが困難であり、低収入のまま非正規労働を続けている現状が多く見受けられる。ここには、女性のメンタル的課題も内包しており、解決を難しくしている要因ともなっている。

4.対応策=事業内容

このような、氷河期世代且つ非正規雇用のシングルマザーにリスキリングを実施することで、経済的及び精神的自立を目指す事業を構築し、様々な特性を持つ団体や自治体・企業との協力にて当該事業による課題解決を導くものである。

  1. リスキリングプログラムの実施:就業に必要な実践的リスキリングプログラムの実施
  2. 団体・企業の協力のよる課題解決:実行団体によるスキル習得・求人開拓による就業支援
  3. メンタル面での環境整備とマインド醸成:分配団体オリジナルのシングルマザーマインド育成講座を、実行団体にて受益者に開催できるよう提供
  4. 手厚いサポート:実行団体のみならず分配団体においても、受益者の相談窓口を開設。日常の悩みを放置せず寄り添えるスキームを構築

リスキリング単体でシングルマザーの自立が確立できるものではなく、 多くのシングルマザーが抱える困難の原因のひとつであるメンタル面での環境の整備とマインド醸成を同時進行で、手厚いサポートにより実施することが当該事業の特徴であり、真の自立を目指す支援施策となる。

※令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告より