私の自立体験 石原智尋さん

 

日本シングルマザー支援協会との出会い

江成)石原さん、宜しくお願いします。
協会との最初の出会いを教えてください。

石原)協会との最初の出会いは埼玉ランチ会です。

江成)ランチ会に参加しようと思った理由を教えてください

石原)シングルマザーを調べていて、検索でトップに日本シングルマザー支援協会が出てきて、今までも他のシングルマザーの集まりの会には出ていましたが、傷の舐め合いが多く、私には少し違うし、私が求めているものでは無かったんです。日本シングルマザー支援協会のランチ会はなんか違うかなとホームページを見て感じて参加しました。

江成)ホームページを見て傷の舐め合いとは違うと感じたの?

石原)そうです。前に進めて頑張れる感じがしました。「悩みとかを相談し合いましょう」「同じ気持ちの人同士で仲良くやっていきましょう」と言う感じだけではなく、何か前向きに感じるものがあったので、ここに行ってみたいなと思いました。

江成)実際にランチ会に参加してみてどうでしたか?

石原)参加して良かったです。先ず江成さんがいたこと。代表が参加という事が書いてあったのも参加してみようと思ったひとつでした。凄くいい話が聞けたなって思いました。

江成)いい話が聞けたというイメージがあったの?

石原)あります。江成さんが参加者の方と話してるのを見ながら、私はそんなに関われない人だと思っていたので、横で周りの会話を聞いていました。「この人は何を言ってるんだ」と思いました。凄いな、こんな考え方ができるのだと。凄い刺激を受けました。

 

就職支援エピソード:その時に私には、「こうじゃなきゃ嫌」という思考があった

江成)私の記憶では、「考え方」という言葉を、石原さんが多く使っていた気がするの。もちろん私たちは考え方が大事だよと伝えているのだけれど、はじめて会って、そのところに気付いているなって印象を持ったの。最後に質問をしてくれた記憶があるのだけれど、「考え方を大事にしている」と思ったのを覚えています。
その後に協会から就職支援をすることになりましたが、そのあたりで覚えているエピソードってありますか?

石原)ランチ会からすぐの頃に、派遣切られることが分かった時に、先ずは自分の携帯で次の仕事を探しました。ハローワークにも行きましたが、そこで「自分のやってみたい仕事は無理」だということを突きつけられました。

江成)自分のやってみたい仕事が無理だとは?

石原)営業をやりたかったんです。工場勤務が長かったので、工場仕事ではどんなに頑張ってもしっくりくることがなく、どうしても「他にやりたいことがある」という気持ちがあったんです。でも営業はまず無理だと言われたので、諦めていました。

江成)やりたいけど無理だと思っていた?

石原)無理だということをハローワークで突きつけられたので。

江成)どうして無理だと言われたの?

石原)先ずパソコンが必須だと言われました。未経験可とあっても、パソコン出来る上での未経験ですと。パソコンはできて当たり前で、パソコン出来ない人は先ず無理ですと言われました。営業職もパソコンが出来ないから無理。事務もパソコン出来ないから無理。就職となるとパソコンができないと難しいですと言われて。「もうだめだな・・・」と。また必死に携帯で仕事を探し出すという感じでした。

そんな時に個別相談で、日本シングルマザー支援協会に行きました。
私、その時先が見えなくて、凄い悩んでたんです。でも協会に行ったら江成さんがポップコーンを食べていて、「私ポップコーン大好きなんだよね」が最初で、「えっ、私すごい辛いのに」って思っていたら、「食べる?」って聞かれたので、乗りが軽いなと(笑)。
その日に就職を紹介してくれるとは思わなかったですが、就職の話の前に考え方について話しました。私は焦っているので、私には先が無いのに、考え方と言われても・・・と思ったんです。

江成)考え方ではなく、仕事の紹介が欲しかったのですね(笑)

石原)私はそこじゃないよって、でも江成さんは先ずはそこだよって。それをまだ理解はできなかったです。その時に私には、「こうじゃなきゃ嫌」という思考があったんですね。私が悩んでいる時には一緒に、「辛いよね、焦るよね」というのを期待してたので、「ポップコーン大好きでおかわりしちゃおうかな」とか言ってるので(笑)
でも最初のきっかけはそれなんです。その日にもう一人相談の人がいて、その人が泣きながら何かを話していました。うれし泣きだったのかな?なんかそういうのを一気に目の当たりにして、泣きたい時に泣ける人っていいなって。色んな感情になりました。

 

就職支援エピソード:介護職、勝手な思い込みと現場の違いに驚きました

江成)仕事を紹介するには、企業にとって必要な人でなければ、企業もシングルマザーも幸せになれないので、先に考え方を知るところからになります。とはいえ石原さんは状況も切羽詰まってたので、直ぐにキャリアカウンセラーの山木さんに繋いだんですね。

石原)結構トントンと進み、春陽苑の見学に行きました。介護が嫌というか、この仕事が嫌というか、介護は大変だよ、無理だよと周りから言われてましたけど、見学して、介護職も有りなのかなと。最初はなんでもきついからとか考えて、気持ちは少し傾いてはいましたね。

江成)そうでしたね。あの日驚いてましたね。自分の印象と現場の違いに。近くで見ていて、とても面白かった。石原さん、終わりの頃になると固まってたから。

石原)実際に見ないと分からないんだって、足を運ばないと分からなというのが、本当にその時に実感しましたね。

 

就職支援エピソード:頑張ろうと半分決めた介護職「あなたは介護ではない思う」

江成)で、傾いたけど、あなたはここじゃないよと(笑)

石原)そうなんですよ、私頑張ろうと半分決めたのに、「あなたは介護ではない思う」と言われてしまったので、これからどうしようか、繋ぎでバイトした方がいいのかなとか考えていました。

江成)そのまま本命で、現職の三菱ケミカルクリンスイに行ったんですね。

石原)どうしたんでしたっけ?

江成)私の記憶では、クリンスイを紹介するつもりだったけど、石原さんの思い込みが激しいから、春陽苑を見せようって山木さんが提案したんだと思います。なので紹介したのではなくて、あくまで見学だったかと。

石原)そういえば、見て見ればって言われた記憶が・・・

江成)人に何かを言われたら、その通りだと思いこむ癖が強いから、それでは今後色々と上手くいかなくなる懸念があり、石原さんが就職で苦労するし、就職してからも人間関係等で苦労するのが見えていたので、今悪いイメージを持っている、介護職を実際にみることで、思い込みを無くしたかったんです。経験もしていないのに悪いイメージを勝手に持っているのは、人から聞いた話だけ。働きやすく、人に優しい春陽苑を見ることによって、イメージが変わるだろうと思ったんですよ、山木さんが。結果、凄いイメージが変わったじゃないですか?他の人も行くから、石原さんを連れていって、どれだけ自分の印象がデタラメか、思い込み、職業への思い込みがデタラメなのかを知ってもらいたいと。実際に軽い気持ちで見て、介護なんてやる気ないしって思って行ってるから。でもあれだけ皆さんがよくしてくれて、雰囲気を作っているのを見たら、印象がガラリと変わったでしょ?それならクリンスイに行っても大丈夫となり、面接へと進んだの。

石原)そういうことだったんですね。繋がりました!

江成)繋がった?見学に行ったら、やりたい、やってみたいって言ったから、何言ってるのあなたは営業をやりましょう、となり、トントンって決まったじゃないですか(笑)

石原)そうですね。とても心強かったです。面接とかも一緒に行ってくれて、とても緊張して吐きそうなくらいでした、本当に。

 

就職支援エピソード:それでも続けたのは・・・

江成)そうですね、そしてもう3年目。

石原)今は思います、人生って自分の意識でどうにでも変えられると。仕事で、こうした方がいい、私はこうしたいなと自分の意見を言うと、そういうの止めてと言われることもあります。言われる割には、結果を聞いてくることもなく、自己満足の世界と感じることもあります。店舗を廻る仕事ですが、皆さん忙しいので、数字を確認する時間もなく、お店に行って現状を自分で把握することしかありません。最初はどうやってやればいいのかと悩みました。本来は経験している人が就く職だったのではないかと。ラウンダーとか営業とか経験があって、要領が分かっている人が就く職だったのではないかと。良くしてくれる先輩にずっと言ってました、私向いてないかもしれませんと。

江成)それでも続けたんですね。

石原)この仕事をモノにすれば、私どんなところでも営業ができると思いました。収入を更に上げたいので、きちんと形にしたいと思います。本当はできることも、できない、できないって自分にできないことを言い聞かせていた気がします。江成さんが、絶対に3年続けてと言うので、とにかく3年と、最初から心に決めて頑張ろうと前向きな気持ちでやってきました。

江成)3年いるとルーチンも分かってくるから、いい意味で慣れれば楽になるから。
石原さんは、最初にできないと思っていたのに、できる、大丈夫って思えたきっかけってありますか?

 

就職支援エピソード:大丈夫って思えたきっかけ

石原)商品のことを勉強して、接客の回数をこなす、お客さんが聞いてくることは同じことが多いことが分かってきました。分からないことを曖昧にしない。聞かれたことで専門知識で分からないことは直ぐに上司に確認して、聞かれたことは全部答えられるように知識を貯めて、敢えて自分から接客するようにしました。最初の頃はお客さんがいると接客しなくていいように離れたりしてたんですが、自信を付けたら、上手く説明できるようになったんです。

江成)商品知識がない時って怖いの?

石原)怖いです。自分の知らないことを聞かれてしまうと、答えられないのが怖いです。
プロの人たちと話す中で、自分が分からない言葉が出てきたりすると、後日持ち帰って調べます。「そんなことも知らないの?」って言われるのは確かに怖いなと思ってました。
でも、私が答えてちょっと曖昧なことよりも、確実な答えを伝えたいので、明日にでもご連絡しますなど、返答する日を明日、今週中になど、確実にいつまでと伝えることで、信頼を得るようには努めてきました。

江成)多くの方が知識がなくて一歩踏み出せないと言ってましたが、それでもお客さんのところに行った方がいいと思う。

石原)商品知識が分かった上で行くのは、良し!でいけるんですが、自分がこの企業にいるからこそ理解していないと、という気持ちがありました。

江成)石原さんのお仕事はラウンダーだから、行かない選択肢がないから知識がなくても行きますよね?結局は行くことで知識増えるでしょ?

石原)増えますね。

江成)行くことで聞かれることがあるからこそ、一度は答えられないとしても、一度そこで確認するから、次答えられることになるじゃないですか。その積み重ねのような気がするのに、一度答えられないことが怖くて一度も行かないのは、自分が行き先を決める営業だと、それで行かないことになって勿体ないなって思う。知らないことを怖がらないって大事だなと。
私全然気にならないので。
その代りすごくその後勉強する。そうすると知識はどんどん深まりますね。それは楽しいでしょう。

石原)会社の方がどこまで求めているのかはわからないですが、何度も何度もお店に行くことで、最初は「何しに来たの」くらいの対応だったのが、5回6回と行くことで、「え何?」と話しを聞いてもらえるようになるんです。コミュニケーションは大事ですね。

 

転職したら生活が変わりました

江成)転職して生活は変化した?収入も上がったんですよね?新しい生活が1年2年って続いて何か変化はありますか。

石原)派遣の時は長期休暇が怖かったです。10万円いくかいかないか、それと手当で、よく生活してたなと思います。残業すれば忙しい時は20万円超えたりもしてましたが、月々の差が激しくて、20万円の良い時期の給料は、夏休みなどの悪い分に回したりと、結構きつかったです。生活は、こんなに変わるものかなって思います。
今は前の仕事の時とは全然違います。貯金もできるようになりました。以前からどうしてもやりたいことがあって、今回それができました。兄が4年前に亡くなり、まだお墓に入れていないので、私が墓を買おうと思い契約しました。樹木葬ですけど。

江成)私の母も樹木葬なんです。自分で見つけて、「私はここに入る」って決めたので、父もそこに入ることになってます。

石原)同じ系列かもしれませんね。3人は入れるので、兄が入ったら、母も契約して、後は私が入ることになるかなと思い、今回お墓を買いました。

江成)お兄さんのことが気になってたんですね。

石原)小学校卒業してからコミュニケーションが全然取れていなくて、一番身近な家族とコミュニケーションが取れていなかったことに、亡くなってから後悔をしました。38歳で亡くなったんですが、私がもし今の私で、お兄ちゃんの状態を知っていたら、声をかけてあげられたかもという後悔があります。居なくなってしまったものは仕方ないので、せめて最後くらいはきちんとお墓に入れてあげたいと思い、今回は母に切り出して、母もマイナス思考だったり、自ら動かないので、「私が決めてくるから、決めちゃうよ」と。
樹木葬にして、お母さんも入るところが決まっていないんだったら、生前予約で、私も生前予約してと思って買いました。

江成)すごい!夢叶えたんですね、たったの2年で。

石原)叶えちゃいましたね。転職して生活変わりましたから。人生の最終地点の用意ができて安心です。生活が安定したお陰だと感じています。

江成)安定しましたね。娘さんも高校進学の時に自分で決められたって言ってましたね。

石原)子どもがいきたいと言った塾も、通帳を見ないで希望通りに本人の意思で行かせてあげられました。お金も大事なんですが、時間を大事にできるようになりました。今まで底値のスーパーを廻るのに時間を使っていましたが、その時間を宅配に変えて無駄のない買い物ができるようになったりと、考え方が変化しました。手数料分がもったいと以前は思っていましたが、今はスーパーに行って余計なものを買うなら、180円の手数料なんていいのではないかと、効率良く物事を勧められるようになりました。

 

まだ一歩を踏み出せていない方へのメッセージ

江成)生活が変化して良かったと石原さんは感じていますが、転職の際には大きな決断をされたと思います。今悩んでいる人たくさんいると思うんです。石原さんの成功例をみて、頑張りたいと思う人もたくさんいると思います。まだ一歩を踏み出せていない方へ、石原さんから伝えたいことありますか。

石原)気持ちの中では何かを変えたいって思っている方って多いと思います。相談して欲しいとか、シングルマザーを助けてあげるところはいくつかあると思うんですが、相談する側が素直でないと羨ましく感じちゃうと思います。相談に行っても、「困っている人は声を掛けて、相談に乗ります」と言われても、「あなたは安定しているからいいでしょう?」と相談員に対して少しひねくれた印象を持ってしまったりもあるので、素直な心で一歩を踏み出すことが大事だと思います。

江成)素直というのは、相手のことも信頼して、自分が進みたい道を示すという感じですか。

石原)他人の情報とかネットの情報ばかりではなく、自分の目で見て自分で感じて欲しいなと思っています。情報だけに惑わされずに、自分でアッと思った情報は、先ずは自分で踏みだして自分で実感して欲しいなと。先入観が強いと上手くいかないことも多くなるので、結局自分でやって失敗しての繰り返しだったら、一歩踏み出すって大事です。

 

日本シングルマザー支援協会の就職支援をどう思う?

江成)今回日本シングルマザー支援協会に相談してくれたことからスタートしていますが、自分で就職を探していた時と、サポートしてもらうのって大きな違いって体験の中で感じてましたか。

石原)心強かったです。履歴書を書くにも山木さんがサポートしてくれたじゃないですか。履歴書1枚書くだけで、自分でやっていると、何日も経ってしまうんです。いつ書き終わろう、何て書いたら採用されるかな、採用される履歴書の書き方ばかり考えてました。山木さんに目の前で添削をしてもらいながら、今まで自分で考えてたやり方は、無駄な時間だったと分かりました。知識もないのに、よく見られたい履歴書を作るための労力を使ってました。サポートがあったことで、自分ができることがわかり、もっと自信を持っていいと思えるようになりました。

江成)面接の同行はどうですか?そこまでサポートしてくれるところはないと、良く言われるんです。

石原)ないですね・・・。本当に心強かったです。ましてや経験したことがなくて、一生関わることができないような職種だと思っていたので、面接は緊張しすぎて何を話したか覚えていないんですが、安心感はすごくありました。

江成)皆さんひとりで頑張ろうとするんですよ、迷惑かかるからって。頼ってくれれば、もっとうまくいくのにって感じています。
この石原さんのような経験がね、多くの人に伝わっていくといいです。
石原さん、良い話しをありがとうございました。

 

 

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