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はじめに

早いものでもう3月。お子さんの卒園式や卒業式を楽しみにしている方もいらっしゃるかと思います。

ところで、卒業式に限らず、授業参観や運動会など、学校にはいろいろな行事があります。

また、習い事をしているお子さんの場合には、発表会や試合などがあるでしょう。

そんなとき、シングルマザーの方のなかには「元夫には声をかけたくないけど、あとでトラブルになるかも」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、「学校行事について、離婚した元夫に連絡をしなければならないのか」という疑問にお答えします。

学校行事を楽しい思い出にできるよう、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

<原則>義務ではないが、事前に約束している場合には連絡するべき

通常、わざわざ連絡する義務はないため、元夫から問い合わせが来たら教える程度でも問題はありません。

ただし、学校行事への参加に関する取り決めは、面会交流の条件の1つとして離婚協議書に記載することが多く、面会交流の条件に「事前に日程を伝える」などと記載している場合には連絡すべきでしょう。

<例外>トラブルを抱えて離婚した、連れ去りの危険がある、などの場合

もっとも、離婚の原因が子どもへのDVであったり、子どもが父親に対して恐怖心を抱いていたりする場合には、面会を拒絶することができます。よって、このような場合には、学校行事への参加も断ることができます。

一般的に下記のような場合には、面会交流が禁止・制限されると考えられます。

  • 過去に子どもを虐待していたなど、子どもに危害を加える危険性がある
  • 非監護親(離婚後、親権を取得しなかった親)が子どもを連れ去る危険性が極めて高い
  • 面会交流の動機が不当な目的(相手への執着など)にある
  • 子どもが面会交流を拒絶している
  • 父母の感情的対立が激しく、面会交流の実施が困難

ご自身の気持ちよりも「子どもがどうしたいのか」を優先すべき

昨今では「子どもの福祉のために、面会交流はできる限り認められるべき」という理解が一般的になっており、「父親に会わせたくない」という母親の都合だけで面会交流を拒否することはできません。

母親にとってはもう会いたくない元夫でも、子どもにとっては父親に変わりありません。父親が来ないことで「もう自分に関心がないのでは?」などと不安になってしまう可能性もあります。

子どもと別居親の面会を拒絶できるケースは多くなく、一般的には定期的な面会をすべきです。ですから、元夫が希望しているなら可能な範囲で学校行事への参加も認めてあげたほうがよいでしょう。

父親に会えない原因が母親にあることを子どもが知った場合、後に子供から恨まれる可能性もあります。

まとめ

たとえ夫婦が離婚したとしても、子供にとって親であることは変わりません。

子どもの福祉の観点からは、離婚後も良好な関係を築くようにお互い努力することが望ましいといえます。

通常、学校行事などを元配偶者に事前に伝えることは義務ではありませんが、日頃から子育てに関して気軽に情報交換できる関係づくりをお互い心がけましょう。

アディーレ法律事務所 静岡支店 弁護士 大田 晶
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子どもの学校行事。元夫にも声をかけなければいけない?